かとっぽ

     大曽教会  (上五島地区) 


 最初の教会は明治12年(1879年)、現在の教会から少し西方に位置する小字浦迫に五島に逃れ信仰を
守りつづけた信徒が信仰の証として建てた木造の教会であったが、大正4年(1915年)に若松町の
土井の浦教会として移築された。
今の煉瓦造りの教会は3年の月日を要して、大正5年(1916年)10月に竣工した。ステンドガラスは
西ドイツ製で、煉瓦は早岐から仕入れた。
設計施工は長崎県下に数多くの教会建築を残した郷土出身の鉄川与助による。
柱頭の彫刻は鉄川与助の父与四郎による。
煉瓦造りの重層屋根構造であり内部は3廊式で、主廊部・側廊部ともに漆喰仕上げ4分割
リブ・ボールト(コウモリ)天井で造られている。正面の中央部は八角形のドームを有する鐘楼が
突出している。煉瓦の凹凸による装飾、色の異なる煉瓦を規則的に使用するなど、壁面の意匠化も
工夫されている。
1916(大正5)年に完工、8月6日コンバス司教により献堂された

方形の鐘塔、八角ドームが迫る

教会内部