かとっぽ       

     頭ヶ島教会  (有川地区)  


 頭ヶ島教会は、我が国の教会堂建築の発展に優れた功績を残した鉄川与助氏の設計・施工
による西日本では唯一の、また、全国的にも珍しい切石積の石造り教会堂であり、
創建時の原型が完全に保存されて現在も教会堂として使用されている。
 また、当教会は内部の空間構成を最大の特徴としており、天井は二重の持送り
ハンマー・ビーム架構(Hammer-Beamroof)で折りあげられている。
この種の折り上げ天井も他の教会堂建築には見られないもので、鉄川与助氏の一連の作品とは
意匠的にかなり相違しており教会堂建築を完成へと導いた鉄川与助氏による新しい空間創造の
記念碑的建築といえる。
また、司祭館も石造りでベランダを配する等、構造的に珍しく、当教会堂及び司祭館は、
ともに我が国教会堂建築史上、他に例を見ない存在である。
平成13年11月14日 国指定重要文化財(建造物)
1919(大正8)年4月14日 落成

正面から望む重厚な石造りの頭ヶ島教会

ハンマービーム架橋天井の教会内部

後方から こちらからのスナップも素晴らしい

近くにあるキリシタン墓地 咲いてる花はマツバギクです

見事な石組み

ステンドグラス