かとっぽ
岩屋観音
観音岳に祀られている観音さまは人々から「岩屋観音」と称され深く信仰されています。
昔この山頂付近に、毎晩のように光が現れ村人たちは「何の光だろうか。村に異変など起こらね
よいが。」と不安がり、色々な噂が流れ始めました。そんなある晩、長福寺の寺僧門永禅師という方の
夢枕に観音様が現れ、「吾を、その光明の現れる地に勧請せよ。永く庶民をして安堵せしめん。」と
告げられたのでした。永門禅師は同じ夢を三晩続けて見るに及んで、またその夢が余りにもはっきりしていたので、
夜の明けるのを待って山に登り、生い繁る樹木の中をかき分けながら、光明の現れたあたりと思われる場所を
探し求め続けていたら、老木うっそうと生い繁り昼なお暗い辺りに奇岩が重なり合い、東南に面した所は洞窟と
なっており、縦に大きく裂け、入り口は狭いが中は広く、数人が入られるくらいのところを見つけられました。
ここに立たられた永門禅師は神秘な霊感に打たれたことから、「ここぞ、夢枕に立たれた観音菩薩が召された
聖地に違いなし。」と思い決め、この場所に観音様をお祀りすることになりました。その後山頂に見られた
不思議な光も現れなくなり、村中も平穏な日々が続くようになったということです。
ここに観音菩薩が祀られたのが旧暦の17日だったということから、この観音様の縁日も17日になったと伝え
られています。(岩屋観音大縁日祭 毎年1月17・18日)
岩屋の洞窟の中には、観音・地蔵の石像仏が安置されて1月17日
に祭りが行われ家運、航海、大漁、学業就成などの参詣人で賑わってい
ます。また、周囲は公園になっていて草スキー、ローラースケート等が
できる。
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